県指定C型肝炎治療支援専門医療機関

 

■肝疾患専門医療機関の要件

(1)専門的な知識を持つ医師による診断(活動度及び病期を含む)と治療方針の決定
(2)インターフェロンなどの抗ウイルス療法
(3)肝がんの高危険群の同定と早期診断のいずれも行うことができる必要がある。
なお、上記(1)から(3)の要件を満たし、かつ肝がんに対する治療にも対応できる医療機関であること。

肝炎治療特別保進事業におけるインターフェロン治療に係る医療費助成申請に必要な診断書作成医療機関に指定されました。
詳細はインターフェロン治療に係る医療費助成にかかるホームページをご覧ください。
ホームページはこちらから

 

受付時間:月曜日~金曜日 9:00~17:00

 

C型肝炎は飲み薬で治す時代になりました。

インターフェロン注射による治療ほど副作用がひどくなく、経口薬のみで短期間で治療出来るDAA治療が認可されました。

 

1.セロタイプ1型に対する治療法
ダクルインザ、スンベプラ2剤による治療
ダクルインザ錠を1日1回、スンベプラカプセルを1日2回、24週間服用する治療法です。有効率(投与終了24週後迄、C型肝炎ウィルスの遺伝子が血液中に検出されない)  は85%になります。副作用の主なものは肝機能の悪化がみられることがあります(14.1~17.6%)。
そしてまれに非常に悪化して重篤な肝機能障害をひきおこし入院が必要になることがあります。その他は特に重篤なものはなく頭痛、発熱、下痢、鼻咽頭炎等です。

 

 

ハーボニーによる治療
ハーボニー錠(レジパスビルとソホスブビルの合剤)を1日1回1錠、12週間服用する治療法です。有効率は現在のところ100%で、副作用はそう痒症、悪心、口内炎等で重篤なものはみられませんでした。
但し重篤な腎機能障害(eGFR 30以下)又は透析中の患者様及び、カルマバゼピン、フェニトイン、リファンピシン及びセイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品を使用中の患者様には禁忌です。

 

 

ビキラックスによる治療
ビキラックス錠(オムビタスビルとパリタプレビルとリトラビルの合剤)を1日1回2錠、12週間服用する治療法です。
全体の有効率は94.6%とハーボニーに比べやや劣りますが、腎機能障害のためハーボニーが使用出来ない患者様にも使用可能です。
副作用としては特有なものとして浮腫、肝機能障害が出現することがある他はそう痒感、悪心、頭痛等一般的なものです。

 

 

 

2.セロタイプ2型に対する治療法

 

ソバルディ、リバビリン(製品名 レベトール、コペガス)2剤による治療
ソバルディを1日1回1錠、リバビリンを体重に従って1日量3錠から5錠を2回に分けて、12週間服用する治療法です。有効率は94.7%から97.6%になります。
ハーボニーにおける使用上の注意以外にレベトールに関して妊婦又は妊娠の可能性ある人には投与出来ません。また貧血、白血球減少、血小板減少を高率にきたしますので頻回の定期的な検査が必要となります。

 

 

 

 

 

※なお、いずれの治療も非常に高額となりますが保険適用は勿論ですし、C型肝炎治療助成の申請をすれば、納税額により月1万円、又は月2万円で治療できます。