リハビリテーション科
【はじめに】
リハビリテーションの語源は諸説ありますがラテン語で「re(再び)』+「habilitate(適した状態にする)」ことに由来します。簡単に言うと「人間らしく生活する権利を取り戻す」ということです。
病気や怪我などをすると今まで出来ていたことが出来なくなったり、住み慣れた地域で生活することが難しくなることがあります。そのような方々を心身ともに健康で可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができることをお手伝いさせていただきます。
【当科の特徴】
「地域のために・・・」を合言葉とし、急性期から生活期(維持期)まで理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が患者さんの状態に応じた医療を行っています。最近では長崎市から長崎市在宅支援リハビリセンターを委託され、院内のみならず地域医療にも貢献しています。今後ますます地域に根ざした医療を目指していきます。
そのために、医師をはじめとする看護師・医療相談員などのコメディカル部門と協力して、患者さんの在宅復帰・社会復帰のために話し合いながら退院支援を行っていきます。
【施設基準】
・脳血管疾患等リハビリテーション 基準1
・廃用症候群リハビリテーション 基準1
・運動器リハビリテーション 基準1
・呼吸器リハビリテーション 基準1
【スタッフ構成】
リハビリスタッフは理学療法14名、作業療法士4名をはじめ鍼灸師、マッサージ師、助手で構成しています。
理学療法士とは
生活の基本となるような寝返り・起き上がり・立ち上がりといった基本動作の獲得や歩行の獲得を目標とします。そのために、可動域・筋力・バランス・歩く訓練といった運動療法や、温めたり電気で刺激したりする物理療法を行っています。
作業療法士とは
自宅での生活や入院前の生活に少しでも近づけるように、日常生活活動(食事・更衣・整容・トイレ・入浴)の訓練を行い、生活の自立あるいは介助量の軽減を図っています。また、認知機能を確認しながら作業活動を行っています。
言語聴覚士とは
失語症や構音障害といった言葉の話しづらさに対して、口の運動や発声の練習を行っています。また、食事での飲み込む力に問題がある方に対して口や喉などの運動を行い、スムーズな嚥下運動を促していきます。現在は主にデイケアで活動しています。
運動器リハビリ
さまざまな運動器疾患(整形外科領域の骨折などの外傷、変形性関節症、脊柱管狭窄症など)、頚部、肩、腰部などの痛みに対して治療を行っています。
特に、整形外科手術を受ける患者様は、術前よりリハビリを始め、メドマー、低周波、CPM、エルゴメータ等を活用し早期回復をめざし、退院後は外来で継続フォローしています。
痛みに対しては、物理療法(温熱療法、牽引療法、針治療、マッサージ療法)を中心にした治療を行っています。
脳血管リハビリ
脳脊髄疾患に対して、急性期の患者様では早期離床、早期社会復帰をめざし、また慢性期の患者様についても、よりより日常生活動作(ADL)の確立のため、スタッフ一丸となって努力しています。
呼吸器リハビリ
さまざまな呼吸器疾患に対する入院治療の一環として、呼吸機能改善のため専門医の指導のもと、リハビリを行っています。